ガンプラ撮影のライティング講座。影を抑えてディテールを際立たせる照明テクニック
ガンプラを完成させて撮影ブースにもこだわり始めると、次に行き当たる壁が「光の当て方(ライティング)」です。 「部屋の照明(天井の蛍光灯)だけで撮ると、ガンダムの顔が影になって真っ暗になる…」 「暗いからといってスマホのフラッシュを使うと、プラスチックの安っぽさが強調されてしまう」
ガンプラを100%カッコよく見せるためには、「光を意図的にコントロールする」ことが不可欠です。 この記事では、特別な一眼レフカメラがなくてもスマホだけで実践できる、光と影の基本ライティングについて解説します!
絶対NGなライティング環境
まず、以下の2つの環境での撮影は避けましょう。
- 部屋の天井の蛍光灯(シーリングライト)だけを頼りにする(トップライト) 頭の上からのみ強い光が当たるため、ツノ(アンテナ)の影が顔に落ちてしまい、肝心のカメラアイ(目)が真っ暗になってしまいます。怖い顔のガンダムになってしまいます。
- スマホのLEDフラッシュを使う 正面から強すぎる光が真っ直ぐ当たるため、立体感が全て失われ、またプラスチック表面のツヤ(テカテカ感)が極端に強調されて安っぽいおもちゃに見えてしまいます。
これを避けるために必要なのが、「横や斜めから当てる自分専用の照明(デスクライト)」です!
基本のライティング:「斜め45度」からの光(レンブラントライト)
最もスタンダードで、機体の立体感(ディテール)を美しく際立たせるのが「斜め前(約45度)から光を当てる」という方法です。
- ガンプラの正面右(または左)の「斜め45度・少し上」の位置に、デスク用のLEDライトや卓上リングライトを置きます。
- そこから光を当てることで、ガンプラの反対側(光が当たらない方)に「なだらかな影」が落ちます。
- この「光」と「影」のグラデーションが生まれることで、のっぺりとしたプラスチックが、重厚感のある立体物(ロボット)として見違えるようになります。
さらにレベルアップ:影を和らげる「レフ板」の魔法
斜めからの光で影を作ったものの、「影側が暗すぎてディテールが潰れてしまった」という問題が起こるかもしれません。 そこでおすすめなのが「レフ板(反射板)」です。
- 作り方: 100均で売っている「白いスチレンボード(厚紙)」や「画用紙」を半分に折り、自立させるだけで完成です。これを「ライトとは逆の暗い方向」に置きます。
- 効果: ライトの光が白い紙に反射し、暗かった影の部分を「下から優しく」照らしてくれます。これにより、暗くて見えなかった足元や武器のディテールがフワリと浮かび上がり、プロがスタジオで撮ったような圧倒的クオリティの写真に化けます。
おすすめの照明アイテム(初期投資)
最初から何万円もする撮影用ストロボを買う必要はありません。
- フレキシブルなLEDデスクライト(2,000円〜) 首をグニャグニャと曲げられ、光の色(白・オレンジ等)を変えられるものが、取り回しがしやすく非常におすすめです。
- スマホ用卓上リングライト(2,000円〜) 動画撮影用に使われるリングライトも手軽で強力です。スマホのカメラを中心に光を全体に当てるため、影を柔らかくするのに適しています。
まとめ:光を操る者は「撮影」を制する
ガンプラなどの平面的な立体物は、「どこから光を当てて、どこに影を落とすか」を意識するだけで、数千円のキットが数万円の完成品フィギュアのような高級感を漂わせるようになります。
まずは部屋を少し暗くし、手持ちのデスクスタンド(照明)を一つの光源として「斜め前」から当ててみてください。 そして反対側に「白い紙(レフ板)」を置いてみた瞬間、「おぉっ!」と声が出るほどの劇的な変化を楽しめるはずです!